つれづれや食堂弐号店

松本駅を降りて
照り返す夏の陽ざしに
僕のスーツの下は汗を帯びそうになる
脇の下
ワイシャツの脇が汗ばまないように僕は丸首の肌着を

Jリーグ発足
かの鹿島アントラーズは日本リーグ2部組織「住友金属」でね
なんと
僕の「英雄」のジーコが入団したんだ
僕にとっては
ペレより、ベッケンバウアーより、マラドーナより、プラティニより、ソクラティスより、（あっと、ピクシーは別です）
「神」です

ジーコはアントラーズという超アマチュアのチームに「ジーコイズム」を叩き込みました
当時
日本のサッカーチームは肌にユニフォームを着るのがあたりまえ
でもジーコは違いました
最初のエキシビジョン・マッチでゲームを終え
彼が相手チームとユニフォームを交換したときに
彼はアンダーウェアを着ていたのです
なぜか
そう
からだを冷さないため
発汗を防ぐため
僕は「プロ」っていう姿を見ました
やはり彼は「神」でした

だから僕は
必ず丸首の肌着を着て
つまらない汗の染みと匂いをガードしてます
（けっこう、顔で笑ってココロで泣いて、という状態ですわ）

前振りが長くなりましたね
さあ
こちらで昼食を


注文は




あっさり風味の中華そば


綺麗に整えてくれた炒飯


いただいたあと
僕はこの日の仕事へでかけました

一緒に受付をしてくれた可愛い女性が
僕のスーツの襟についている「ラペル・ピン」に気付いてくれた

「おしゃれですね(笑)、それ」
「あっ、これ、ラペル・ピンっていうんだよ」
「へえ？知らなかった(笑)」
「ぜひ、旦那さんに買ってあげてね(笑)」
（そう、僕はただ単に「カッコ」つけているだけの「道化師」だし）

新婚さんの笑顔にも

ご馳走様でした

松本市深志1丁目2-30